Melway

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 新しい土地で生活をはじめるには地図が必要です.メルボルンの地図の決定版がMelwayです.生活者の使用する地図はこれ以外の選択肢はほとんどありません.

 でも,これが実に良くできています.スーパー,病院,市役所,商店街まで載っていて,地図を観ればだいたい何があるのか見当が付きます.縮尺も1/20000で大きからず小さからず.シティ周辺などの密集地帯には縮尺の小さな地図も併せて用意されており便利です.

 一方通行の道路や,駐車場の位置,ラウンドアバウトやフックターンのある交差点なども細かく書いてあります.とてもわかりやすい,特に運転するときに助かる地図です.

 実際,メルボルンに住む人のほぼ全員がMelwayを持っています.そのせいか,住所の説明によくmelwayでどこに載っているかという,「Melway reference (Melway ref)」がよく使われます.例えば,不動産の物件情報,レストランのチラシ,新装開店のちらしには書いてあることが多いです.自治体のホームページでは,市役所の場所,公園の場所などを住所と共にMelway refでも表記することがあります.それだけ浸透しているのです.

 Melway refは,「Melway ref 34B6」などと表記されます.これは34ページの,B列,6行目を意味します.Melwayでは各ページの横座標がアルファベットで,縦座標が数字で表記されるため,このような表記になります.

 オーストラリアの住所は,ストリート制で,「番地 通りの名前 サバーブ 州 郵便番号」の順で表記されます.例えば,177 Bay Street, Melbourne, VIC 3000 という感じです(この住所は適当です).めんどくさいことに,同じ通りの名前が至る所にあるんですね.また,よく似た名前もこれまたたくさんあります.例えば,Bay Street, Bay Road, Bay Avenueなんてのが平気で,しかもそれぞれがいくつもあります.だから,住所の表記だけではその場所が,かなりわかりにくいのです.また,勘違いも多くおこります.

 Melway refを使えば,似た通りの名前を間違えたりすることはありませんから,とても便利です.オーストラリアの住所のわかりにくさも,Melwayの重要性を引き上げているかもしれません.

Melwayは書店,ニュースエージェンシーなどどこでも売っています.ただし,店頭にはなくカウンターに隠しているところが多いです.店頭に置いておくとそれをちょっと見るヒトが多いく,ぼろぼろになってしまいます.それを防ぐため隠しているそうです.価格は AUD$49.95.旧版だと3/4から半額ぐらいで売っています.旧版でも対して不便はないので,安く上げたい人は購入時に「古いのある?」と聞いてみるといいかもしれません.