留学生が減っている

Uni hit by drop in overseas students theage.com.auより

Monash Universityで留学生の数が,1年で15%も減ったというお話.ほかの大学ではそこまで劇的には減っていないようです.でも伸びは悪い.

教育はオーストラリアで2番目に大きな輸出産業だといわれます.実際,大学でも非常に留学生の数が多いです.アジア諸国からすると,地理的にも近く,英語で教育を受けられるオーストラリアは魅力的な教育環境です.また,生活費,教育費がイギリス,アメリカよりもだいぶ安く済んだことも魅力のひとつだったと思います.今,豪ドル高のせいで,学費と生活費は前よりだいぶ上がってます.経済的な魅力は以前よりだいぶ減っておると思います.

新聞には,オーストラリアの大学卒業という経歴が,アジア諸国で良い仕事に結びつきにくくなっていることが原因のひとつとしてあげられています.

わたしが考えるには,オーストラリアドル(豪ドル)が高くなりすぎたことにも原因があると思います.アジア諸国はなんだかんだいってもそんなにお金がありません.だからこそ,コストパフォーマンスに優れていたオーストラリアに留学生が集まっていたのでしょう.しかし,最近のように豪ドルが高くなると,生活費や学費が高くなりすぎてしまいます.しかも,高いお金を払ってもそれが良い仕事に結びつくわけでなければ,じゃあやめとこうかとなるでしょう.

留学生の話によると,アメリカの大学のほうが,オーストラリアの大学より高く評価されるようです.それでもかつては,アメリカでは生活費,学費がかかりすぎるため,オーストラリアへの留学を選んだひとも多かったようです.しかし,現在のように豪ドルが強くなると,かかる費用はアメリカ留学とそれほど変わらなくなります.ビザの取りやすさの問題はあるにしろ,お金が変わらないなら評価の高いアメリカの大学にしようとする人が増えるのは当然の流れだと思います.

ただでさえオーストラリアの貿易赤字は肥大化しているのですから,そろそろ豪ドルの通貨価値について考えなおしてみてもいいんじゃないでしょうか.実質換金レート,1豪ドル=85円はいくらなんでもあんまりじゃないかと思います.だって数年前は65円とかですよ.去年だって75円のときもあったのに.うーんきびしい.以上,日本円換算で給料をもらう身の自己中心的な主張でした.