Saving Private Ryan
戦争は殺し合うものだ.当たり前なんですけど,そこをきちんと描ききったところに,この映画の特徴があるのだと思います.まあ,それだけだとスプラッタになってしまうので,残酷さを含めて戦争であり,人を殺したり,自分が殺されたりしても守るべきものはあるというのがハリウッド的なメッセージなのかなとおもいます.何がなんでも暴力反対,人殺しは良くないという社民党的主張より分かりやすいし,支持するひとが多いメッセージだと思います.
そういったハリウッド的なメッセージをベースにストーリーがのって来ます.ストーリーは本当に良くできています.8人の兵士が命をかけて,ひとりの兵士を救いに行く.ヒューマニズムと愛国心,そして,それらの矛盾がうまーく混じり合った良いストーリーを選んでます.引きつけます.
でもまあ,今更第2次大戦ってあたりに,昨今の政治的難しさ,社会の複雑さ,そしてアメリカhの単純さを見るような気がしないでもない.