「簡単なものほど」

かなり前のものですが,著名な科学者のblogである「柳田充弘の休憩時間」における「簡単なものほど(13/5/2005)」 のエントリーをメモ.

「簡単な実験をやって、一見再現性があるようで、詳細に見るとかなりのば らついた結果を生み出してる場合がチャンスである。その様なときは全神経をとぎすまして、ありとあらゆる細部の違いを見逃さない。毛一本の違 いも見逃さない、そういう気分になると、体験的には何回かに一回は「当 たる」ものなのである。」

なんだか漠然と感じていたことをズバリと言われたような気がしました.もっともそんなことをいうのもおこがましいのですし,感じていたような気がしていただけなのかもしれませんが.

簡単なものだからこそ,一般性も応用への発展性も高い.そこに研究としての新奇性が加わるなら当然独創的な発見にもなる.

ただし,当てるためには審美眼が必要なんですよね.そこを鍛えないといけない.また,見えたものをきちんと説明できなくてはいけない.修行が必要だなあ.