Bowling for Columbine

Stupid white men, Fahrenheit 911のMichael Mooreの出世作．これでアカデミーの最優秀ドキュメンタリーを受賞した．授賞式での"Mr. Bush, Shame on you!"のコメントは今でも記憶に新しい．

コロラド州コロンバインでおこった高校生の銃乱射による大量殺人事件を軸に，銃社会アメリカの病を追いつめていく．独特のラフというか，おたくっぽいというか，そういう口調で，非常に単純な質問を直球で投げかけていくわかりやすさがよい．

ただ，はじめに結論ありきのメッセージ性が個人的には鼻についてしまった．例えば，銃による殺人がアメリカでずば抜けて多いとの 数字が個々そこに出てくるが，どうも数字だけが一人歩きしている感があるし，南米など同じように深刻な問題を抱える地域との比較はなされていない．例えばブラジルなんかはそれなりに発展はしているが，抜群に犯罪が多い国だ．映画ではブラジルのブのじもでてこない．

しかし，しかし，ものすごく引きつける．ドキュメンタリーだがきちんとストーリーもある．メッセージが先に出ることの良い面がストーリーであり，観客を引きつける魅力なのかなとも思った．