メルボルン日本食事情(2):お買い物篇

メルボルン日本食事情(1)というエントリで日本食が人気があることを書きました.そんな訳なのでわりと普通のスーパーでも,アジア食材コーナーがあって畳半畳分くらいのスペースに日本食が売られていることも多いです.米,醤油,海苔,寿司酢,インスタントラーメン,インスタントみそ汁なんかはかなり手軽に手に入ります.

でも,それ以上を求めるとなると日本食材店かアジア系の食材店に行けなければなりません.幸いメルボルンにはメルボルンの日本人人口を考えるとわりとたくさんの日本食材を扱う店があります.けっこう現地の人でも買う人は多いんですね.日本好きな人も多いですしそういう人にはおみやげにしても喜ばれたりもします.

日本食材専門店は,わたしが知る限り5つあります.店名とか住所とかそういうのを書いていいのかわからないので詳しくは書きません.3つは日本人駐在員が多くすむ,高級住宅街でもある南東のsuburb(Elsternwick, South Yarra (Prahranに移転予定),Brighton)に,もうひとつはこれまた落ち着いた東のSuburb,Camberwellに,そしてごく最近オープンしたのはシティのすぐそばCarltonにあります.

こういう日本食材店に行くと日本のスーパーで売っている加工食品はおよそ一通り手に入ります.きな粉とか,唐揚げ粉,お多福ソースなんていうレアアイテムまでしっかり完備されています.

でも,やっぱりいくつか,ため息をつきたくなるようなことはあるんですね.

まず,値段です.来豪当初物見遊山という感じでいくつかに行ったのですが,いやこれまた高い!マヨネーズとか,ミソとか10ドルくらいします.普通の大きさですよ.業務用で一斗缶とかに入っている奴じゃあないですよ.そんなのが900円近くするわけですよ.しかも,けっこう賞味期限とか切れちゃったりしてるんですね.マヨネーズなんて日本の特売だと100-200円位で売ってるじゃないですか,それが10ドルで,しかも賞味期限なんか切れてると,脱力してしまいます.

あとは品揃えですかね.たしかに一通りそろって入るんですが,ソースだったらブルドックのみとか,みりんならタカラのみという感じで,一品目につき一製品というのが基本です.しかも,大半は日本にある普通の安い奴ですから,無添加のものがほしいとか,そういう要求には応えることがむずかしいです.もちろん商品によってはすごく良いものが置いてあることもあるんですけどそれはまたびっくりするくらい値が張ります.

そんなわけで,特に値段の面から,わたしはほとんど日本食材店を利用しません(できません?).でも,日本食材自体は他でも,例えば中国系やベトナム系の人が経営するアジア食材品店(Asian Grocery)でけっこう幅広く扱っているんです.しかも値段がだいぶ安い.場所にもよりますが,少し郊外に出れば,上に書いた日本食材専門店と半額以上違うことすらあります.

しかもおおきなアジア食材店があるとことは,たいていアジア系の大きなマーケットや商店街になっており,鮮度の良い野菜や,(比較的)新鮮な魚を扱う店もあります.普通のスーパーなどでは入りにくい野菜(ニラなど)も手にはいるので生鮮食品の調達にも便利です.

場所としては,北ならPreston, 東ならRichmond,南ならSpringvale, Clayton, 西ならFootscrayにそれぞれアジア食材が充実したマーケットあるいは商店街があります.マーケットや商店街は上に出したsuburbの名を冠した駅のまわりにありますので,そばまで行けばすぐわかると思います(Richmondは例外.Victoria Streetに集中しています.).そこまで行けば,日本食材も生鮮食品も比較的安く手に入れることが出来ます.レストランも安くてうまいところがたくさんですよ.

ただし,多少治安が悪いので身の回りに気をつける必要はあるかもしれません.いきなり殴りかかってきたりすることはたぶんないですが,物乞い,酔っぱらい,置き引き,クスリの売買,車上荒らしなどはやはり多いです.



追記:メルボルンで手に入る食材という参考になる記事がありました.是非ご覧ください.