言語と思考

言語と思考 (心理学エレメンタルズ)

授業のネタ本として読む．

実にコンパクトで読みやすい．もともと教科書なので詳しいことは書いていないのですが，必要最低限なことはきちんと書いてあり，並べ方も良い．授業の進め方の参考になります．

イギリスの教科書には，ほどほどの難しさで分かりやすいものが多い気がします．アメリカのはとにかく分厚いという印象があります．

なお，この本には以前に書くと宣言したのになかなか筆が進まない言語相対性仮説のはなしが比較的詳しく載っています．興味のある方は是非お読みください．わたしよりもニュートラルな立場ですが，書いてあることは研究者の一般的な合意と一致するものだと思いますし，なにより分かりやすくまとめてあります．