カラマーゾフの兄弟(*0)
- 作者: ドストエフスキー,原卓也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/07/20
- メディア: 文庫
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何年ぶりでしょう.とても久しぶりに読みました.
最後はあんなんだったかな?というくらい内容は忘れていましたが,全編に流れる過剰なぐらいの勢いと力強さにはやはり読んでいて力を奪われました.終始壊れんばかりに興奮しています.あんなに長いカギ括弧やあんなにたくさんの感嘆符が使われる小説って滅多にないですよね.疲れる読書です.
今回この長大で興奮に満ちた小説を読んで,浮かんできたイメージがありました.それは,
Samuel L. Jackson
わたしの中でかれは「説教俳優」という位置づけなのです.カラマーゾフの兄弟を読んでいたとき,まるで怒り猛ったSamuel L. Jacksonに説教を食らっている感じを受けました.パルプフィクション(*1)の殺し屋役で銃をつきつけて聖書の一節(*2)を怒鳴りつけるあのシーンですね.この小説には映画のあのシーンのような圧倒的な興奮と力強さがあると思った次第です.
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(*0)以前別のところに書いたものを再掲しました.
(*1)映画をご参考まで.
(*2)あのせりふは聖書の一節じゃなくて昔の千葉真一主演映画のせりふらしいですね.