「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)
- 作者: 村上春樹,安西水丸
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11
- メディア: ムック
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読者から寄せられたメールに村上春樹が書いた返信をまとめたもの.何百ものやりとりがあって,重いものあり,軽いものあり,どれも読んでいておもしろい.すごい量なのだけれど一つ一つは短いのでちびちび楽しみながら読み続けることができる.
村上春樹のエッセーには非常に軽くて読みやすいものが多いのですが,このメールにはその心地良い軽さがふんだんに含まれています.
一方で,これだけの返信をまとめると,全体としてのメッセージというか,返信する村上春樹のスタイル,考え方というべきものが見えてくるからおもしろい.メッセージは量によって質を伝えることもあるのだなと思った.また,このひと中心は割とぶれないが,周辺は結構軽やかな人であることもわかる.そこがまた魅力だ.