キャップ

中学生の頃からかれこれ20年以上,たまには休みながら,走り続けています.もちろんメタフォリカルな意味ではなく,朝近所を走ったり,マラソンのレースに出たりしています.

ランニングはシューズがあればスタートできるスポーツですから,道具にこだわる必要はあまりありません.ただ,あると便利なもの,あるいはあると非常に楽になるものというのはあります.

その代表例はキャップ,すなわち帽子です.真夏の炎天下を除いて,帽子自体の競技への効果はほとんどありません.かぶったからといって速くなったり,遅くなったり,疲れなくなったりというものではありません.

キャップが与えてくれるのは,競技上の効果ではなく,社会関係上の効果です.

昨今の世知辛い世相を反映してか,いい年をした男がウロウロしていると視線が結構厳しいものがあります.昼間や夕方なんかに走っていると不審者扱いをされます.小学校や中学校のそばや,通学路なんかですとかなり露骨です.Tシャツ短パンで小学校のそばなら通ろうもんならかなり警戒されます.職務質問まがいのことすらされます.地域の特殊事情とわたしの外見的事情もあるのですが,やはり不審者あつかいはキツイです.イヤです.

昼間がダメなら夜にすればいいのかと言えばそうでもない.痴漢に間違えられたり,泥棒に間違えられたり,酔っぱらいに絡まれたりします.マジで.

ところが,ランニング用のキャップをかぶっていると余り不審者扱いをされません.運動をがんばっているさわやかな人だというあつかいをしてくれます.

また,キャップには匿名性を高める効果もあります.実際帽子をかぶるだけでその人の印象は変わりますし,視線が顔だけでなく帽子に向くので同定しづらくなります.あまり親しくない人に走っている姿を見られると少し面倒くさいですし,気恥ずかしいので匿名性があがることにもプラスの作用があります.

そんなわけでわたしにとってキャップは必需品です.もっとも,ベビーフェイスな人なら要らないかもしれないですが,こればっかりは愚痴を言ってもはじまらないですね.

非認定大学の博士号 吉村作治学長も取得

早稲田大学元教授で「エジプト博士」として知られる吉村作治サイバー大学学長(63)が、米国の非認定大学「パシフィック・ウエスタン大学(PWU)ハワイ」の博士号を取得していたことが29日、分かった。同大学は、米国で「学位の乱発」と問題化した「ディプロマ・ミル」(DM)の一種とされ、吉村氏は「うかつだった」と話している。ほかの未認定大学で博士号を取得した英語教育の著名専門家も反省の意を示しており、教育界に「学位商法」の波紋が広がっている。(池田証志)

一部抜粋,全文は書きURLにて.
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/061230/jkn061230002.htm

かっこわりーなー.

普通の人はディプロマミルが出すインチキ学位ときちんとした大学が出す学位(博士号)の区別なんて出来ないでしょうから,それなりに機能してしまうのはある程度しょうがない.そんななかで,このように新聞でもインチキ学位を問題として取り上げたのは良いことだと思います.インチキ学位は詐欺的な行為に結構利用されてますからね.インチキ学位を見せびらかして商売をしてるような奴にロクな奴はいない.それを見分けるいい材料になると思います.

しっかし,大学関係者や大学の許認可や評価を扱う部署なんかはそんくらい知っといてくださいよ.ある程度の知識があるなら少し調べればわかるんだから.