英語力:しゃべるのが大変です
日本から研究留学で来ているひととたまに話すことがあります.研究留学をするほとんどの人が,30歳をこえて,はじめて海外における研究生活を送っています.
話しているとわりと出てくるのが,
「しばらくいれば上達するかと思ったけどちっとも英語が上達しない」
という言葉です.もう大学(病院)に行きたくないよ,なんて言うひとも出てきます.登校拒否ですね.家族できている人の場合親子で登校拒否になりかける人もいます.
登校拒否になることはないですが,わたしも特に話す方がなかなか上達しません.読み書きは,だいぶスピードが増しました.聞く方もだいぶ進歩しました.でも,話すのはなかなか大変です.もちろん少しずつ上達してるんでしょうが,目立った進歩はないです.
研究の複雑な議論になってくるとかなりたどたどしくなります.前もって準備しているときは大丈夫です.でも,何となく始まった世間話から,研究の話に変わって次第にまじめに議論する,なんて展開だと最後のほうはかなりたどたどしい.そんな感じなので数人で議論してると乗り遅れます.まあ,強引に割り込めば,聞き手は英語が得意なのでこっちの言葉がたどたどしくても何とかなりますけれど.
不思議なのはたまにうまくいくときもあるんですよね.それは一度似たような内容を話したことがあるような場合が多い気がします(気のせいかもしれませんが).
上達への道はとにかくたくさんしゃべることだと言われます.上の洞察(一度話すとうまくいく)とも符合します.たくさんしゃべってれば,どこかで似たようなことを話す確率も増えるでしょうから.
30過ぎで研究留学ですと,例えば大学に在学している場合より,英語をしゃべる機会がだいぶ少なくなります.家族と来てるとなおさらです.家だとバリバリ日本語ですから.わたしも家族と来ているので,1週間で見たら,英語より日本語のほうを多く話していると思います.
上達しないってのはやっぱりしゃべってないんだろうなあ.30歳過ぎの学習能力は若い人より劣るのですから,さらに積極的にやらんとイカンのでしょう.
今日のお仕事
- 注意PSE実験,考察の構成を考える.時間の増加に関するデータがほしい.
- バイアス実験2地味に進行中.
- TとCの論文を読む