メルボルン道路事情(1):交通ルールと混み具合

鉄道,トラム(路面電車),バスとそれなりに公共交通機関が発達しているメルボルンですが,普通の社会生活を送るには車が不可欠です.ひとり暮らしの留学生で学校と家の往復が移動の95%を占めるってなかんじですと車なしでもいいでしょう.それ以外だったら車がないと生活がかなり厳しいと思います.

オーストラリアの道路は左側通行で,車も右ハンドルですから,日本人にとってはとても運転しやすいはずです.交通ルールもラウンドアバウトと矢印信号以外日本とほぼ変わりません.メルボルンではシティのごく一部にフックターンという極めて特殊なルールが存在しますが,シティのど真ん中だけでのルールですし,あまり気にしないでもいいかなと思います.

ラウンドアバウト

これはロータリー式の交差点のことで至る所に存在します.ルールは非常に簡単で右側優先.つまり,自分から見て右側の車に交差点への優先進入権があるということです.具体的には,(1)向かって右から直進あるいは右折をするために入ってくる車,(2)自分の正面から右折のために入ってくる車に優先権があるので,譲る必要があります.それ以外は譲る必要がありません.

矢印信号

日本では矢印信号は,右折の可否を補助的に示すために用いられます.例えば,直進方向の信号が赤で進めなくとも,補助進行で緑の右向き矢印が呈示されれば進むことが出来ます.

日本では矢印信号は基本的に緑しかないと思いますが,メルボルンでは違います.

矢印信号にも,赤,青,黄があり,それぞれ,通常の信号と同じ役割を果たします.例えば,緑の右矢印信号が呈示されていたら,直進方向の信号が赤でも右折が出来ます.一方,直進方向が青で交差点進入可能でも,赤の右矢印信号が呈示されていたら右折してはいけません.また,右折矢印信号だけでなく,左折矢印信号もあります.

フックターン

これはオーストラリアでもメルボルン特有のもののようです.原付の2段階右折に似たもので,シティ中心部のトラムが走る道路で必要となります.フックターンが必要な交差点ではその標識がいくつも出ていますので間違うことはないと思います.フックターンが求められる交差点での右折の仕方は,
(1)左の斜線から交差点に進入
(2)車線から少し左にずれ,横断歩道手前で待機
(3)右折方向(右折後の進行方向)の信号が青に変わったら,右折.
という感じになります.

まあ,フックターンが求められる交差点はせいぜい20個くらいで,シティのど真ん中に限られますから,シティ中心部では右折しないあるいは中心部まで行かないという方針で臨む方がいいかなと思います.

路上駐車

 オーストラリアでは特に標識などがなければ,基本的にどこでも路上駐車オッケーです.ただし,標識がある場合にはそれに従わないとあっという間に罰金を取られます.普通の市民がパートタイムでやっている駐車違反摘発人(俗称チケットマン)がうじゃうじゃいて,たった5分の違いですら,違反切符を切られることがあります.
 駐車の標識は基本的には駐車可能な時間が「2P」「4P」などと記載されます.それぞれ2時間駐車可能,4時間駐車可能という意味です.なお,「4P」の下にmeterという文字があったら,近くにある指定のパーキングメータを使って指定の駐車料金を支払わなくてはなりません.

混み具合

メルボルンは比較的道もすいていますし,道路も東京周辺よりは広く運転しやすいとわたしは思っています.名古屋あたりから来た人は反対の感想を持つのでおもしろいです(混んでいて道が狭い).まあ,朝と夕方はそれなりに混みますね.

今日のお仕事

  • バイアス論文投稿(やったー)
  • 翻訳見直しの再開.ずいぶん放っておいてしまった.
  • MおよびCの論文を読む