Don't rely on foreign fees, unis warned theage.com.au より

あと20年もすると,いーっぱいいるアジアからの留学生もいなくなって,大学は経済的に困窮するかもよというお話.

教育はオーストラリアで2番目に大きい輸出産業だとよくいわれます.実際,大学にいるとものすごくたくさんのアジア系留学生を見ます.留学生の多くは,中国,マレーシア,シンガポールなどから来ています.
これらの国は今,高等教育の充実を目指していてさまざまな手だてをうっているようです.予想では20年もすれば,かなり高い水準になるだろうと書かれていました.

さて,自国に優秀な高等教育機関が出来たら,わざわざ高いお金を払ってオーストラリアまで来るでしょうか?多分今のようにはたくさんこないでしょう.例えば,比較的レベルの高い教育機関をもつ日本からはあまりオーストラリアに留学生は来ていません.しかも,日本から来ている人の多くは短期の語学留学で,大学に大きなお金を落とすわけではありません.新聞を読んでいると他の国の人もいずれそうなっちゃうような感じがします.オーストラリアの教育には定評があるようですが,アメリカのように科学でトップにあるわけでもなく,昔のように物価が安いわけではありません.まあ,将来的にはやっぱり厳しいだろうなあと思います.

こんな記事を読むとオーストラリアでのアカデミックポストの魅力が下がってしまいます.もとよりポストをとるのは大変なのに,賃金が低いので魅力が低めなのになあ.あ,オーストラリアの平均賃金からするとけっこう高いんですけど,その給料だけでやっていこうとするとけっこう厳しめの額なんですよ.日本の講師・助教授クラスで年50000ドルとか.