The day the agony ended theage.com.auより

タイトルだけではなんだか分かりませんが,「祝!オーストラリア32年ぶりのワールドカップ本戦出場」の記事です.なんのワールドカップかって?ワールドカップって言ったらサッカーですよ.まあ,普通にトップ記事にリンクを張れば分かりやすいのですが,この記事の方がなんつーか心に響いたのでこっちにリンクを張りました.

昨日の試合はシドニーのテレストラドームで,南米の古豪ウルグアイを迎えて行われました.これに2-0で勝てばワールドカップ本戦出場が決まる大事な試合のため,8万人以上の観客を集め大盛況.サッカーにこんなに人が集まったは多分はじめてじゃないでしょうか?メルボルンでもFederation Squareでパブリックビューイングが行われておりました.わたしも行こうと思ったのですが,諸事情でパス.

結果は90分終わって1-0.前回ウルグアイがホームで1-0で勝っているので,本戦出場権をかけさらに延長戦,PKまで進んでようやくオーストラリアの出場が決定するというなかなか見応えのあるものでした.

いやー,このびりびりした感じは厳しい予選の時しか味わえませんよね.例えば,フランスW杯の時はかなりびりびりしましたよね.それに比べると今回(ドイツW杯)の,フランスW杯の予選時よりアジアでの出場枠が増えているせいか,なんか緩い感じでした(しかも,わたしは生ではみられなかったし).これが枠3つ,あるいは米国W杯の頃のように2つだったらかなり熾烈な戦いになっていたと思います.びりびりしたはずです.今回のオーストラリアとウルグアイプレーオフを見ていて,フランスやアメリカW杯予選におけるびりびりした感じを思い出しました.あの経験をもう一度したくもあり,かといって,悪い方に転ぶことを考えるとしたくもなし,なかなか悩ましいところです.

さて,この記事ですが,オーストラリアでは今まで不遇だったサッカーの歴史を振り返るなかなか泣かせる記事になっています.やっぱりね,こういう歴史がスポーツ観戦のおもしろさを,そして奥深さを作り上げると思うんですよね.

記事の終わり方は多少ポリティカリーに正しくあろうとしすぎた感じもしますが,読んでるときはグッと来て少し泣きそうになりました.時節がらこういうメッセージは大切だと思うし,このメッセージを大切に思う部分がこの国の良いところだとわたしは強く思っています.また,こういうメッセージを素直に出すこと,そして受け取ることを可能にするのはスポーツのかけがえのない力だと思います.

で,最後の部分を引用.

For now, though, savour the afterglow of this magnificent achievement.

In a multicultural nation in a fractured world, the Socceroos can bring together the sum of their parts. Muslim, Catholic, Orthodox, Anglican. German, Lebanese, Polynesian, Croat, Italian, Melanesian, Greek.

It is a rich tapestry but last night they, and we, were one thing only. Australian.