翻訳をやる

 最近頼まれものの翻訳をやっています.大きな専門領域はあっていますが,内容自体はほとんど知らないものなので,本当は引き受けるべきではなかったのかもしれません.医学で言えば,脳神経が専門の人のところに循環器系の翻訳仕事がまわってきたようなものです.やろうと思えば出来るけどちょっと手間ってくらいでしょうか.でも,
1.まわってきた仕事は断らない
2.苦手な仕事こそ喜んで受ける
という趣旨の元引き受けてしまいました.

 翻訳は研究場面で求められる創造性をほとんど必要としませんが,表現を考える上でいろいろ頭をひねることは確かです.頭の違う部分を使っている感じがして,良い気分転換になります.実験の合間や,プロポーザルや論文の執筆の合間にちょこちょこやっています.webとかをだらだら見るよりはずっといい気分転換です.お金にもなるし.

 翻訳のような紹介仕事をせずに,もっと独創的な研究をやるべきだという意見もあるでしょう.実際,わたしは大学院の頃,そういうことを言われました.しかし,個人的に2つの理由から,わたしは翻訳や一般書の執筆などを喜んでやっています.その理由とは
1. 独創的な研究は他の仕事を削ったからといって出来るわけではない(時間をかけたからといって独創的な研究になるわけではない)
2. 自身の研究と同時に,自身の研究領域について情報を発信することも重要である.(啓蒙的な活動も独創的な活動もどちらも学問の発展に寄与する)
です.ま,翻訳が単純に楽しいと言うこともあるんですけどね.

 パズルをやっているようであり,決まったワークアウトをやっているようであり,その中に少し新しい発見があったりとなかなか充実しております.

今後もコンスタントにやっていきたいなあ.

今日のお仕事

 

  • PSE実験地味に進行中
  • ethicsがクリア.明日からちらつき実験開始.そのための準備など
  • journal club.まだまだ議論の途中にばしばし割り込むことが難しい.自分ではなしをはじめるのはまあいいんだが.これじゃあ場が読めない人ですね.
  • 翻訳を少し.